仕事がつらい

このブログでは、みなさんから頂いたお仕事の体験談を掲載しています

幼稚園教諭を辞めたいと感じる瞬間(29歳女性)

幼稚園の先生、響きはとても愛らしく毎日可愛い子どもたちに囲まれて遊んでるだけで給料もらえるなんて幸せなんじゃないか。

とんでもありません。

毎日クラスは戦場のようにすさまじく、その中でやらなくてはいけない課題は多く、でも子どもだからそんな理屈が通るわけもなく、なんとかして気持ちをのせながら必死で活動に参加できるように配慮し、きれたくなる気持ちに何度もふたをしながら冷静を装い、丁寧に対応していく。

それだけでもストレスがたまるのに、今の保育現場の一番の厄介な問題は保護者です。

これに関しては、子どもよりもっとたちが悪くて、表向きは笑顔でいい母親、父親を演じてこちらに来るのですが、訴えてくる内容は「もっとちゃんと指導しろ」「喧嘩した相手の子をしっかり注意しろ」「給食はきらいなものは食べさせなくていい」いいなど、指導する側からしてみると「預かっているのはオタクのお子さんだけではないんです」と言いたくなるようなことばかり。

それもぐっとこらえて、なんでもできるとは言えないにしても「気をつけます」「配慮します」「よく様子を見守っていきます」となんとかなるように言葉を選びながら対応する毎日。

そんなことを毎日続けていくのは本当にストレスですし、それにさらに新人教育で、新卒の頭がお花畑状態の新人の指導もしなくてはいけない。

ここ最近でしょうか、来る新人ほとんどが長くて1年、ひどいと入って2ケ月で辞めてしまうという現状が続いています。

原因は厳しい労働条件といったものもあるかもしれませんが、結局彼女たちの理由は「イメージと違った」的なニュアンスのものが圧倒的に多いのです。

保育の現場を美化しすぎて、現実とのギャップについていけなくなるタイプです。

そんな人たちの相手もして、と毎日過ごしているうちに、私はもうほとほと幼稚園教諭として働くことにうんざりしてしまったというわけです。

どんなに大変な仕事でもそれに見合った給料がもらえるなら文句も減りますが、残業代は出ない、持ち帰りの仕事は多い中でもらえる金額は一向に上らない。

そういった現状から見ても、教育現場、ことに幼稚園教諭を続けることはもうできなくなりました。